2008年5月 高畑正 遺作展~喜多方市美術館にて~ 記:田島征彦

高畑氏は田島が大阪芸大講師をしていたときの初めての教え子

         ありし日の高畑正
                    (1977年日赤病院にて)

 

 ぼくは昨夜、喜多方市美術館の高畑正遺作展を見て帰ってきました。高畑が生きてたら今年は丁度還暦です。

高畑展は6月1日までです。

久しぶりに高畑の作品に会い、あの時   感じたよりもずっと新鮮で大変完成度の高いすばらしい作品だと強く感じました。

しかし、喜多方市美術館はあんまり力が入ってなく、新聞には全く出ませんから、入場者もありません

(NHKで放映されたので連休は多かったとのこと高畑の作品は、第一期は進行性筋萎縮症の病を親にも隠して死を覚悟して大阪の下宿で描いた30~50点、第二期は無理に福島へ連れ帰られ自暴自棄になる心を押え主治医の励ましで描いた約10点(足が立たなくなり車椅子で母の助けで病室で描いた)、

第三期は容態が極度に悪化したり精神的につらい目にあいながら製作の行き詰まりを毎夜見る夢を記録して描いた10点余になります。

特に第二期と第三期は現在でも古さを感じず、むしろ現代的な表現で驚きました。

 

こうした作品が専門的な美術記者たちの目に触れることなく、

この展覧会が終り、永遠に埋もれてしまうかと思うと大変悲しいです。展示の仕方もぼくが先に書いた一・二・三期という展示ではなく、漫然と並べてありました。

美術館はすばらしいのに、もっと工夫したらよかったと思いました。(後日、古い付き合いがある某新聞社の友人に、高畑展のことを、せめて地方版に掲載してもらえないものかとお願いをしました)
                掲載記事はこちら→<2008年5月25日 朝日新聞(福島版)

高畑正 遺作集 絵筆にかけた青春

高畑正 遺作集 絵筆にかけた青春

田島征彦 編著 筋萎縮症におかされながら、死の寸前まで絵筆をすてず己の生きざまを描き続けた青年画家の遺作集 ・・・残念ながら、偕成社での販売は終わりました。購入されたい方はこのHPのメールから連絡下さい。田島がお譲りできるかもしれません。まずは連絡を!!

怨念恐山ー9

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1972年

屍ー1

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1975年

夢シリーズ「私とカエル」

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1976~7年